弁護士なしで刑事告訴・民事訴訟をした記録
誹謗中傷と、職場での暴行。2つとも、自分ひとりで刑事事件にしました。 暴行のほうは、そのあとの民事も自分ひとりで勝って終わらせています。
私は法律の初心者です。法律を勉強したことはありません。 それでも、刑事も民事も、自分でやれました。
3つの数字
| 誹謗中傷(侮辱罪) | 0円 —— 犯人を特定するのにかかった額。警察が調べてくれました |
|---|---|
| 職場での暴行 | 111,753円 —— 民事で、実際に口座に振り込まれた額 |
| かかった費用 | 約28,700円 —— 民事の書面・裁判所ぶん約18,700円+弁護士への相談代1万円 |
支出を差し引くと、約83,000円が手元に残りました。
同じテーマの記事はたくさんあります。 でも「実際にいくらかかって、いくら返ってきたか」を最後まで書いたものは、 私が探した範囲では見つかりませんでした。
だから、自分の分を書いておきます。
どちらの話を読みますか
あなたの状況に近いほうから読んでください。
爆サイ.comに実名を書かれた場合 — 侮辱罪の記録
最初に、3分でわかる図解が出ます。そのあとが全20話です。
- 犯人が誰か分からない状態から始まります
- 親告罪なので、告訴が必要です。私は告訴状を自分で作って提出しました
- サーバーのログ保管期間があるので、時間との勝負です
- 「開示請求に60万円」と言われましたが、私がかけた費用は0円です
- 結果: 起訴。科料9,900円の略式命令。前科がつきました
いきなり1話目から読むなら → 誹謗中傷の記録・1話目
職場で暴力を受けた場合 — 暴行罪の記録
最初に、3分でわかる図解が出ます。そのあとが全24話です。
- 犯人は目の前にいます
- 非親告罪なので、告訴状は要りません
- 罪の要件に当てはまるかを、自分で考える必要もありません
- 会社も周りも、全員が止めてきました
- 結果: 起訴。罰金10万円の略式命令。民事は判決まで行って勝訴
いきなり1話目から読むなら → 職場での暴行の記録・1話目
2つは、別の話です。 「誹謗中傷 告訴」で調べている人と「職場 暴行 被害届」で調べている人は、 必要な情報がまったく違います。だからページを分けています。
よく読まれているところ
| 「爆サイ 削除」で検索して来た人へ | 爆サイ.comに書かれて、0円で刑事事件にしました |
| 告訴状が受理されずに詰まっている人へ | 告訴状は「受理される前」から効きました |
| 告訴状の実物(匿名化)を見たい人へ | 告訴状のひな形 |
| 弁護士に頼むべきか迷っている人へ | 弁護士に払った1万円で、何を買ったか |
| いくらかかるかだけ知りたい人へ | 費用の実額 —— 民事で払ったのは約18,700円です |
結論を、先に3つ
1. 発信者情報開示請求をせずに、犯人にたどり着きました
刑事告訴をして、警察が調べてくれました。私が払ったのは0円です。
私も最初、弁護士に「開示請求には60万円かかります」と言われました。 でも私の件では、刑事告訴という道で犯人が特定されました。
ただし「告訴すれば必ず警察が調べてくれる」という意味ではありません。 書き込みがまだ消えていないこと、ログが残っていること、相手が逃げていないこと—— 条件が揃っている必要があります。 → 詳しくはこちら
2. 刑事は最速で。民事は、時効の内側で自分のタイミングで
刑事は待ってくれません。証拠が消え、ログが消え、相手が逃げるからです。 民事は待てました。時効の期間内なら、自分の都合のいいときに始められます。
刑事事件になって、起訴され、処分が確定する。その事実が紙で手元に残りました。 そうなると民事に残る仕事は「金額が相場どおりか」を話すことだけになりました。 → 詳しくはこちら
3. 証拠を集めて手順を踏んだら、あとは待つだけでした
私が実際に動いた日数は、刑事で2日、民事で書面を作った数日と、法廷に行った1日だけです。
手続きが「大変そう」に見えるのは、期間が長いからです。 でも長いのは待ち時間で、作業時間ではありませんでした。 → 詳しくはこちら
最後に
私にとって民事訴訟は、「謝ってほしい」ではなく「お金をくれ」という手続きでした。
日本の法は、私が思っていたよりずっとドライなプロセスでした。 感情ではなく、相場で額が決まりました。 実際、私の裁判で裁判官から言われたのは「相場は10万円です」の一言です。
なぜそう思うに至ったかは、私の考え —— 2件やってみて、思ったことに書いています。 このページだけは事実の記録ではなく、私個人の意見です。
これは、自分のための備忘録でもあります。 何年か経てば、私自身が手順を忘れます。そのときに読み返すために書きました。 細かい書類名や金額まで残してあるのは、そのためです。
お願い(免責)
このページを読んで、私に相談しようとすることはやめてください。 私は弁護士資格を持っていないので、他人の件を扱うことは違法になります。 個別のご相談には一切応じることができません。
ここに書いてあるのは、私一人のケースで、実際に起きたことです。 手続きの扱いは、事案や担当者、事件が起きてからの時間経過、証拠の状況などによって変わります。 一般論としては読まないでください。
制度も変わります。(たとえば民事の手数料は、私がやったあとで納め方が変わりました。) 各ページの「参考リンク」に公式の情報を置いてあるので、 必ずそちらで今の扱いを確認してください。