暴行の慰謝料の相場|法廷で「10万円です」と言われました
職場での暴行の記録 民事編 6
期日は、訴状提出からおよそ2か月後。
私は出頭し、相手方は出頭しませんでした。 (答弁書は提出済みなので、陳述したものとして扱われます。)
その場で、裁判官からこういう趣旨のことを言われました。
裁判官A相場は10万円です
裁判官Aこのままだと、あなたは50万円負けて、相手は10万円負けたことになります。裁判費用も、負けた金額が多いほうが払います
裁判官Aおすすめは、今ここで10万円にすることです
私10万円に変更します
二つ返事でした。(正式には「請求の減縮」といいます。)
民事は相場の話になる、と最初から聞いていたからです。
ここが分かりにくいところ
「勝ち負け」は割合の話です
60万円のまま10万円しか認められなければ、50万円ぶん負けたという扱いになります。10万円に下げて全額認められたので、全部勝ったという扱いになりました。
この割合は、訴訟費用をどちらが負担するかにも効きます。実際、私の判決には「訴訟費用は被告の負担とする」と書かれています。
その日のうちに、判決が言い渡されました
判決の理由には、こう書かれていました(要旨)。
- 被告は顔面という身体の枢要部に暴行を加えている
- 被告が自認する暴行の理由も、理不尽なものと言わざるを得ない
- 原告が、被告の主張する謝罪を一部でも謝罪として受け入れたことを認めるに足りる証拠は提出されていない
- よって慰謝料は10万円が相当であり、原告の請求は全部理由がある
法廷にいたのは、この1日だけです。
ただし、訴訟費用は戻ってきていません
判決には、はっきり「訴訟費用は被告の負担とする」と書いてあります。 それでも実際には、私が払った印紙代と郵券は戻ってきていません。
理由は「費用と書面編」に書いています。知らないと必ずつまずくところです。